Dove&Olive/セレクト理由/二つ折り財布

 今から約4年ほど前。とあるお店で初めてDove&Oliveの革小物(確かカードケースだったか)を見かけた際、衝撃が走ったのを覚えています。

 「この、製品から伝わってくる優しさとオーラはなんだ。」

 革小物を作っているブランドは数あれど、製品を通して優しさが伝わってくる。製品そのものにオーラが宿っている。そんな経験は初めてでした。

 その時の衝撃をその後も忘れることができず、お店で取り扱うブランドを正式に検討する際、真っ先にオファーを申し出たのでした。

アトリエ見学へ

 とは言え、その時点では完全に片思い状態。Dove&Oliveの小野さんや、関係者の方々はこちらのことなど知る由もありませんでした。

 すぐには快諾のお返事は戴けず、しかしながら不可でもなさそうだったので勢いそのままにアトリエ見学に行かせて欲しいと希望。
 Dove&Oliveは展示会形式での出展をあまりされていなかったので、直接会う機会が欲しかったのです(もちろん勉強のため、実際に作る現場は極力見たいと考えています(他メーカーさんも含め。お誘いください笑))。

 すると、アトリエ見学は快諾して頂けました。
「実際に製造しているところを見てくださる売り手さんは、数少ない貴重な存在です。」
 ・・・そんなこと言われると、嬉しくなっちゃいます。

  というわけで、アトリエ見学に伺いました。突然ご連絡した得体もしれない僕に、倉敷駅まで迎えに来てくださり、また自家製赤シソジュースをご馳走してくださり・・・
 この時点で既に、かつて製品を見た際に感じた気持ちはある確信に変わっていました。

 Dove&Oliveは、基本的にイタリアのレザーを使用しています。それも、トスカーナ地方の伝統技法を忠実に守り、栗の木やミモザなどから採取される植物タンニンのみを使用し、一年以上かけてゆっくりと作られる最上級の革。

 意外だったのですが(失礼)、イタリアの革職人は仕事に対して非常に真面目で、自分たちの革を作品と呼ぶそうです。
 小野さんは、あくまで彼らの作品とコラボレーションしている感覚でモノ作りをされているそうな。カッコいい。

 製品に合わせて糸の色合わせも当然行います。微妙に色や太さの違う糸がこんなにもずらっと。

 Dove&Oliveは基本的に手縫いにこだわってモノ作りをされていますが、最近かなーり古い貴重なミシンを導入したそう。メンテナンスも必要だし大変なことも多いそうですが、手縫いに近い風合いに仕上がります。
 最新鋭の機械と比べると生産効率は落ちますが、やっぱり手縫いの風合いは魅力的です。

 実際に作業風景も見学。革と向き合う姿は真剣そのもの。

 『使う人にとってどうすれば便利で長く使えるのか。』
 小野さんやスタッフの糸田川さんが一番大切にしている思いです。

 ああ、やっぱりな。Maiden VoyageにはDove&Oliveが必要だ、そう思いました。
 レザーブランドって数あれど、本当に使い手に寄り添ってモノ作りに励んでいるブランドがどれだけあるか。
 僕がかつて製品を通じて感じた優しさ、オーラは、作り手(小野さんや糸田川さん、そしてイタリアの革職人の方々)の優しさ、情熱からくるオーラに他なりません。
 革小物って基本的に長く使える(使いたい)アイテムの筆頭格だからこそ、こういう思いの込もったブランドを皆様にご紹介したかったのです。
 こういうモノを持っていたら、大変な毎日をちょっとでも楽しくできそうな気がしませんか?

 小野さん、糸田川さん、ゆちぇんさん、お忙しい中本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

  帰りにうどんをご馳走になってしまいました。
 自分で大根をすりおろして食べる醤油うどん・・・美味しすぎた(手は疲れた)。

二つ折り財布 外コイン

 そんなDove&Oliveより、まずは二つ折り財布をご紹介します。

▶︎Dove&Olive  二つ折り財布 外コイン ¥38,500-

 実際、手に持ってみるだけで「あ、なんかいいな」と感じて頂けると思います。それが素材の持つ力であり、作り手の思いが反映したモノの力です。
 革質や細部の素材の良さは言うまでもなく、この財布の一番の特徴はコインポケットが外に付いていると言うこと。

 はい、裏側に付いています。こうすることで内側のカード収容力がアップしつつ、すっきりと収まりが良くなります。
 コインポケットもジャバラになりとても取り出しやすいのです。

 写真向かって左側、カードポケットをご覧ください。
 右上の角が丸く作られているのでカードの取り出しが容易です。

 また、お札ポケットに一枚革を挟むことで整理もしやすく、お札や領収書等も取り出しやすい。

 もう一つのポケットにもカードや領収書等が入ります。十分すぎる収容力。
 またお気づきかもしれませんが、開けた時の開き具合が絶妙で無意識のうちに使い勝手の良さを感じて頂けます。

 手馴染みも非常に良く・・・、気分が高揚します。
 お財布ってほぼ毎日持ち歩くものだから、やっぱり良いもの使いたいですよね。

 専用の布袋が付きますので、ギフトにもぴったり。粋ですね。

 生産の背景うんぬん抜きにしても、道具としての完成度が非常に高い財布に仕上がっています。

 キャッシュレスの時代だから、お財布の価値は下がっているかもしれません。とは言ってもなんだかんだ使う機会は多いですし、これからはもっと精神的な面でこういう道具って役に立つと思っています。

 素敵な人たちが丁寧に作る、素敵なモノを使って毎日をちょっと楽しくしませんか?