BAILER/セレクト理由/バケツ型バッグ

 ”ストーリーがあるか(感じられるか)”、セレクト基準の重要な要素のひとつです。
 普段着としてしっくり馴染むことは大前提の上で、「素材が・・・」とか「シルエットが・・・」とかよりも優先度が高いのが「ストーリーがあるか(感じられるか)」。
 それが実際に使うときのドキドキ、ワクワクする高揚感に繋がり、日常をちょっとだけ豊かにしてくれると考えています。

 今日ご紹介するBAILERも、そんなストーリーのあるブランドのひとつ。このバッグを通して、瀬戸内の穏やかな海が見えるんですよね〜。

BAILERとは

 ベイラーとは、船の常備品として昔から使われてきた布製のバケツのこと。船底の水を汲み出したり、いざという時の消火用でもあるため、劣化しにくく、軽いのに強度が高いという理に適った作りをしています。

 現在、岡山で制作されている『BAILER』。タフな作りはそのままに、色と大きさを揃えたバッグシリーズとして誕生しました。

 パラフィン加工が施された帆布は名産地の地元・倉敷産、縫製はオリジナルの産業用ベイラーと同じ熊本の工場で行っている、本物クォリティのバッグブランドです。

道具として高い完成度

 実際船舶の上で使われてきた道具だけあって、日常生活においても道具として大変優秀です。アウトドア用品が日常生活でも役立つ的な、そんな感じ。

 まずはその独特のルックス。未使用の状態でも本物のオーラを感じ取れます。
 ちなみにこちらは25Lのサイズ。バッグとしての普段使いはもちろん、インテリアにもオススメなサイズです。

 BAILER最大の特徴と言っても過言ではないバケツ型。中身の量に関わらずしっかり自立するのが嬉しいポイント。

 このバケツ型を保つため、上下にロープが芯として通してあります。使っていく内にこのロープに沿って「アタリ」が出るため、まるでデニムを育てるように、時とともに味わい深くなります。

 持ち手は短めの設定。肩に掛けられないのは不便では・・・と思われて敬遠されがちですが、手持ちした際の独特のホールド感でこれはこれで使いやすいのです。コーディネート的にもちょっと上品にまとまって良い感じ。

 素材には地元・倉敷の名産品である帆布が用いられています。ただでさえタフな素材なのですが、そこにさらにパラフィン加工が施されています。パラフィン加工とは、帆布の生地にロウを染み込ませることで撥水効果をもたせる、昔から使われてきた防水のための技法です。

 船舶の上で使われてきた道具ならではの素材使い。これは僕たちの日常にもとてもよく、雨の日でも気にせず使えます。レジャーやアウトドアシーンでも重宝。

 さらに経年変化も抜群に良く、、、クッタクタに育ちます(なのに自立はする、これすごい)。ラフに使って、汚れたら丸洗いして、気付いたら良い感じに育つんです。
 ほつれたら修繕も受けてくれますし、パラフィンの再加工も受けてくれます。

 僕自身も現在進行形で絶賛愛用中なので、都度経年変化はご報告しますね。

 実際持ってみるとこんな感じ。繰り返しになりますが普段使いはもちろん、レジャーやピクニックでも。何かと使えるサイズ感。
 お色はご紹介のグレーの他にも、ホワイトとネイビーをご用意しています。

▶︎BAILER バケツ型バッグ 25L ¥9,350-

加えて、BALERの代表モデル50Lも入荷しております。

▶︎BAILER バケツ型バッグ 50L ¥13,200-

 比較するために25Lのホワイトを手前に置きました。奥のネイビーが50Lです。
 こちらは、キャンプやビーチにぴったりの大きさ。例えばシートやタオルをドサッと入れてもまだまだたっぷり入ります。
 おうちの中なら、道具を収納したり洗濯物を入れたり、植物の植木鉢カバーにしたり・・・とこちらも何かと使えます。

”用の美”

 どうですか、瀬戸内の穏やかな海の景色が見えてきませんか。

 繰り返しになりますが、元々船底の水を汲み出したり、いざという時の消火用として使われているプロダクト。ファッションとして生まれたモノではない、用の美を感じさせます。

 ガシガシ使って、汚れたら洗って。街へも、山へも、海へも、どこへ連れていっても景色と調和していくような、余白すら感じさせてくれるバッグ。是非お試しください。