MESSERSCHMITT/セレクト理由/ミリタリーウォッチ

 「恒久的な工業製品は、ドイツ人が発明し、イギリス人が投資し、アメリカ人が製品化し、フランス人が装飾し、イタリア人が宣伝し、日本人が高性能化し、中国人がコピーし、生きつづけている。」

 度々引用されるこの一説、とある賢者がジョークとして言ったものだそう。
 もちろん全ての工業製品がそういうわけではありませんが、工業製品の多くがドイツで発明されアメリカで製品化が進められた・・・というのはあながち間違いではないみたいです。

 少し歴史を勉強してみると、ドイツはヨーロッパの貿易中継点に位置しており、鉄や石炭をはじめとする鉱物資源にも恵まれている点や、頑固な帝国主導によって技術教育システムが確立していた点などがこう言われる由縁です。
 その結果国民性として、技術に対する伝統的なこだわりがあるそうで、加えて科学や芸術と工業との強い連鎖によって革新的プロダクトデザインを生み出す基盤が整っていった、と言われています。

 何が言いたいかというと、本日ご紹介するMESSERSCHMITTのミリタリーウォッチは、そんなドイツの誇りをひしひしと感じる時計だということなのです。

MESSERSCHMITTとは

 1907年創業のARISTO社が製作を手掛けるドイツの時計ブランド。かの有名なドイツの空軍戦闘機(メッサーシュミット)の名を冠しています。
 ARISTO社は、かつてドイツ軍に時計を供給していた歴史を持つ本格派。さらに現在でもドイツ、プフォルツハイムの自社工場で職人がフルハンドメイドにて組み立てをしています。

 ミリタリーウォッチ特有の無骨さの中にも上品なフォルムと、ドイツらしい独特の機能美を感じることができる一本です。

ドイツらしい機能美

 ドイツらしさとは何か、簡単に言うとデザインの普遍的な美しさだと思っています。
 もっと言うなれば、機能最優先で製品化がすすめられている、だからデザインに無駄がない、ということ。

 そしてそれは、実際にメッサーシュミットの時計をご覧頂ければ分かって頂けるかと思います。

 まずご注目はやっぱりフェイス。アンティークの時計かと思ってしまう程雰囲気のある表情です。お色はホワイト(生成り)、ブラックの2色。
 加えてインデックスのバランス、秒針まで見やすいデザインと、かつ日付が見れる機能性。もちろん生活防水、メーカー1年保証。”使いやすい”時計として最低限の機能のみを備えています。

 ミリタリーウォッチ特有の重厚感を感じさせつつも、上品なフォルム。美しいですよね。

▶︎MESSERSCHMITT ME109(STRAP:NATO NYLON) ¥25,080-

 まず当店での定番としてセレクトしたこのME109というモデルは、ストラップの付け替えが可能。20mmの幅であればお持ちのストラップとも交換可能ですが、秋冬シーズンにぴったりなレザーのストラップもご用意しました。

 こちらのストラップはFLUCO社のレザーベルトHUNTER。迫力のある牛革でミリタリーウォッチにぴったりです。経年変化も最高なんですよ。。

▶︎MESSERSCHMITT ME109(STRAP:HUNTER) ¥29,700-

 そしてもう一つ、上品な艶感が魅力のブライドルレザーもご用意しております(ブライドルレザーver.は¥27,500-)。
 ちなみにモデルとしてももう一品番ご紹介させてください。

▶︎MESSERSCHMITT Bauhaus 1069(STRAP:BRIDLE) ¥34,980-

 出ましたBauhaus(バウハウス)。ドイツと言えば・・・なバウハウスですが、簡単にご紹介すると、第一次世界大戦後1919年に設立された、美術学校のことです。
 そこでは工芸、写真、デザイン、美術、建築など総合的な教育を行っていました。その歴史は短いながら功績は大きく、モダンデザインの基礎を作り、今もなお世界中の建築やデザインなど、さまざまな分野に多大な影響を及ぼしています。

 この時計は、実際にそのバウハウス出身のデザイナーがデザインしているモデルです。

 腕に馴染みの良い薄型、軽量化されたケース。見易くも大胆にさえ映るインデックス。
 何より実にドイツらしい、洗練されたデザインだと思いませんか。

 先にご紹介したブライドルレザーはこちら。ミリタリー感あふれるME109に、あえてこのストラップを合わせるのも粋かも。
 あ、ちなみにストラップも全てMADE IN GERMANYです。

ドイツの誇りを身に纏う

 実際に軍に納入している時計ブランドって各国にもあるのですが、いまだに自国で生産しているブランドって極めて少ないんです。加えて熟練の職人によるフルハンドメイド。

 時計って、最近あまり身に付けない方も多いと思います。
 確かに時間を見る道具としてなら例えばスマートフォンでも代用できますが、こういうロマンあふれるプロダクトを身に付けると、日常にちょっとしたドキドキ感、ワクワク感を感じてもらえるかと。
 メッサーシュミットの時計を通じて、少しでも皆様の生活のお役に立てれば幸いです。