セレクトショップですから、最低限トレンド要素は加味した上でアイテムのセレクトをしています。
例えばMITTANやSAINT JAMESなど、”変わらない”のが良いブランドと、weac.やN.O.UNなど、”変わる”のが良いブランドと、そのバランスを楽しんでもらえれば幸いなのです。
(もちろんweac.やN.O.UNにも定番と呼ばれるアイテムはあるのですが、それは一旦置いておいて・・・。)
変わるのが良いブランドとは、言わばデザイナーズブランドなわけですが、数あるそれらの中からじゃあなぜweac.が良いのか。
結論から言うと、服の解釈と泥臭さが魅力的だと感じています。
weac.とは
weac.は大阪を拠点に活動するデザイナーズブランド。ブランドンセプトは「嫌な事があった一日でも、着ている服が特別ならそんな日も少しは笑顔になれるはず」。
誰もがそう感じられる、そんな服でありたいと考えて、上質なシンプルを追求し、服を通じて「数パーセントの笑顔と幸せを提供できる」服作りを目指しています。
質、技術、共に高い日本製のモノ作りにこだわり、モノ作りの上では「上質でシンプルなデザインの追及」をコンセプト掲げています。
日本人の体格を徹底的に研究したパターンを使用しているのも特徴的で、シャツ一枚をとってみても着心地の良さは抜群です。
BIGMAN
weac.の2020AWシーズン第一弾として入荷してきた、”BIGMAN”。
実際にアイテムを見ながら、weac.のモノづくりの魅力をお伝えできればと思います。
大人が楽しめるビッグシャツ、BIGMAN。
40~50年代のヴィンテージのグランパシャツからインスパイアされたスタンドカラーシャツ。
肩幅と身幅に余裕をもたせており、全体的にゆったりとしたシルエットに仕上がっています。
着ていてとにかく楽で心地良い。実は心地良く生活を送る上で、大切な要素です。
まず注目したいのが生地です。
やや薄手のコットン100%の生地なのですが、つるんとしていて肌触りが非常に良い。触って分かる、生地の上質さです。
チェック柄は色味を抑え、非常に大人っぽさを感じる柄。
ラウンドした裾に、マチ付き。加えて前後で身頃の長さが異なります。
子供っぽさを感じさせない秘密は細部にあります。
胸ポケットも完備。
柄合わせが完璧で、言われないと気づかないほどのさりげなさ。
これって実はすごいことで、語弊を恐れずに言うと、ちゃんと作ろうと徹底していなければできないことなんです。
小さめのスタンドカラーも、程よくリラックスな印象です。
第一ボタンと第二ボタンの間隔が狭くなっているので、第一ボタンを外した時もだらしなくなりません。
袖ボタンを締めた際の袖のたまり具合も良いです。
ちなみに、ボタンは天然の貝ボタン。上品ですよね。
お色は着用のワインチェックの他に、ブラックチェックもご用意しています。
ヴィンテージシャツをベースに、素材使いとディティールで大人が着れるシャツに昇華させる。
ここまでなら他ブランドにもありそうですが、チェックなどの柄選びや価格帯を踏まえると、実はなかなかあったもんじゃありません。
泥臭さが生み出すワクワク感
これは勝手な僕のイメージなのですが、weac.デザイナーの杵築氏は常にどこか飛び回っているイメージ。
気づけば海外にいたり、国内の工場に足繁く通っていたり。常に新しい生地や工場を見つけに、泥臭く走り回っているんです。
まだまだ海外には珍しい生地があるのかもしれないし、国内にはニッチだけども突き抜けた技術を持った工場があるのかもしれない。
また、工場に直接足を運ぶ機会が増えたら、少しずつ知識が蓄積される。人脈が増えてくる。そして今度は、自分の目で見たり感じたものを、増えた人脈に伝えることができる。
決して表に出すことはしないのだけど、こういった天性の泥臭さが服を通して、僕たちをワクワクさせてくれているのです。
これかわいい!で選んで欲しい
見てきたように、weac.の服はシンプルなんだけど細かな気配りが効いています。
そして杵築氏は、『デザインをみて「これかわいい!」くらいの感覚で選んでもらって全然いい』と言います。
あくまでコンセプトの「少しは笑顔になれる」を追求するにあたり、日夜モノづくりに励む、真摯なデザイナーズブランドの姿がそこにあります。
皆様におかれましては、是非ゆっくりとweac.の服をご覧になってください。袖を通して、「なんかこれ良いな」って感じて頂ければ、ファッションの楽しさを体感して頂けると思います。
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